それでも人生は

 奈良のきたまちへ、古い家を探しに出かける。
 ちょうど、目をつけているところがあって、中を見せていただいた。築年数は不明だが、90歳のおばあさんが「嫁に来たときには建っていた」という二戸いちの古民家。使いやすく多少の改築はされているが、坪庭が付いている!!南の窓からは若草山、北の窓からは聖武天皇稜が見える!
 ただし、お家賃が高い。営業のお兄さんよ、最低でも2万円ダウンだ!頑張ってくれたまえ。

 大阪は好きだけれど、最近は年々、奈良に戻って住みたくなっている。理由はあまりない。「それがいい」気がする。よく分からないけれど。

 ここ数ヶ月間、個人的に哀しいことや許しがたいことがあって、少し落ち着いた矢先に仕事上の異動となった。9月には、別れと出会いが嫌でも待っていることになると思う。
 けれどもそんな現状に、勝手にセンチメンタルになっている私はお気楽なのかも知れない。別れも出会いも「仕方のないこと」として受け流す習慣のついている私の患者さんたちは、それが「処世術」でもある彼らは、たいした感慨もなくそのことを受け入れるのかも知れない。別れを惜しんでもらいたいのは私のエゴでしかない、私の自己満足のために彼らがいるのではないと、新人のころにそういえば怒鳴られた。

 思えば今の職場に入り、上司に出会い、最初の異動があり、また今回の異動があり、不思議なタイミングでいろいろなことが自分に課せられているように思う。大袈裟だと自分でも思うが、大きな渦のなかで生きているのだなと、思ったりする。

 ずっと記憶の奥底にあったのに、このごろ気が付くと口ずさんでいる詩があるので、書き留めておこうと思う。韓国の元従軍慰安婦の方たちのために贈られたという詩で、学生のころに教えてもらった。

その人たちが話す 逆に口がきけなくなった私たちに
愛しなさい
許しなさい
和解しなさい
ひとつぶの涙さえ今は乾き
血色に充血したあの目で
それでも人生は幸せなものだと
もっと生きてみるものだと
あつく私たちを抱きしめる
(一部抜粋)
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by bag-tentomusi | 2009-08-20 22:59


「知彩庵」より。日々の咀嚼と、紡ぐことば


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