旅に出ること

 ここ最近のブログが、なにやら深刻な内容になってきていて、「おいおい、大丈夫かよ」という声が聞こえてきそうなことがないこともないので(笑)、軌道修正を図らねばならない。

 実は間の悪いことに(?)、職場の異動でテンヤワンヤな時期にちゃっかり大型連休をとっちゃって、渡航計画を着々と進めたりしている。そういうわけで、片方でセンチメンタルっぽい顔をしながら、頭の半分くらいで本当は、来るべき日々のことを考えてニヤニヤしている。あまり大きな声では言えないけれど。
 いや、連休があるから、この程度のセンチメンタルっぽさで済んでいるのだ。はっはっは!えっへん(笑)!

 まぁ、異動があろうとなかろうと、今の職場を4日間も不在にすることには結構な勇気と開き直りと厚かましさが必要で、そんなことを考え出すと最近は面倒になってきて、長らく長期の旅行は諦めてきた。昔は、少々の無理をしても出かけていたのだけれども。
 それが先日、ネパールを旅された方のお話を聴いて、旅行熱がフツフツと沸いてくるではありませんか。あー、このムズムズ感は久しぶり。もう、「奪われてきていたものを取り戻した」くらいの感覚。

 旅に求めるもの。空気。臭い。音。
 何にも観れなくてもいい。観たものは、たいがいは忘れちゃうから。
 でも、空気と臭いと音は覚えてる。ときどきフッと、あの日の空気がよぎって、どきっとするときがある。
 飛行機を降りた瞬間の南国の風とか、汗と埃とヌクマム(魚醤)の臭いとか、クラクションの音とか。そこに、出会った人やその土地の歴史が幾重にも重なって、「景色」を作り出していくあの感覚。
 
 別に旅の感覚を忘れてたわけじゃないと思う。学生のころ遠い国に求めたそれと同じことを、今の私は自分の働く町でしてきただけのこと。毎日、そんなふうにして「景色」は作り出されてきた。だからしばらく、「遠い国」はなくてもよかった。
 
 それでもあの、国境を越える感覚。見知らぬ国へ行くときの、どうしようもなく自由な感じ。小さいときに、独りで家を出て探検したときと全く同じ、恐いくらいに自由で可能性にあふれてて切なくて。
 
 今回は、そんなたいした旅じゃないけど。でも。
 ああ、あの感覚だよ。
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by bag-tentomusi | 2009-09-05 00:47


「知彩庵」より。日々の咀嚼と、紡ぐことば


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