洗う

 ここ数年、染物の衣類を好んで購入したりして、何着か手持ちができた。
 
 化学繊維ではない布は、理屈抜きで気持ちがよく、とても気に入っている。

 この前、思い切って久留米絣の着物を手洗いしてから、その干し上がりのフワフワ感が思いのほかよく、それ以来、染物を洗うことに小さな喜びを得るようになった。

 染物から出てくる「洗い汁」は、染物そのものの色とは違っていて、そういうのを見物したり、干しあがりがどうなるのかを想像したりも、楽しい。

 その昔フィリピンで、バラックのような集落にしばらくホームステイさせてもらった(フェリーで知り合った現地のお姉さんが、自宅に泊めてくれた)とき、「すべて手洗い」の生活をしばらくしてみて、「洗濯っちゅうのは、こういうことを言うのか」と、バカみたいに思ったものだ。村の人は恐ろしく洗濯が上手で、自分は「退化している」と、真面目に思った。
 しかし、と言うか、だから、というか、洗濯機は世紀の大発明だと思う。

 ただ、そんななかで、染物を「洗う」のは、「洗濯」とは違う次元で、なんかよきもの。
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by bag-tentomusi | 2010-08-03 00:55


「知彩庵」より。日々の咀嚼と、紡ぐことば


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