死者をおもう

 職場のボスが亡くなって、3ヶ月がたった。
 
 お別れの会は対応などで忙しく、まるで業務の一環のようだったし、その実感があまり沸かないまま月日は流れている。
 そもそも、「亡くなった人を思って泣く」という作業の仕方が、今ひとつよくわからない。そういう作業が好きではないというのもあると思う。

 最近ふと、ありし日の姿が目に浮かぶときがある。本当に、ふとした瞬間に。そこにいて、何か言ってくれそうな気がする。そして、ああ、もういてくれないんだなぁと思う。
 先日、彼が残した地域の会議に参加してきたが、皆が頼っていた彼がいなくなってからの方が、それぞれが意見やアドバイスをし合うようになった。
 とても、いいことだと思う。いなくなり方としては悪くない。唐突ではあったが。
 
 生前、彼は毎週のように講義をしていた。もう高齢だし、ちゃんと記録に残した方がいいだろうにと内心思いながら、そんなに急ぐことでもないと思っていた。
 なぜ、やろうとしなかったんだろうと悔やまれる。記録する機会も、おそらくはそれを文章化する能力も与えられていながら、なぜやらなかったんだろう。どんなに前向きに考えても、もう遅い。

 先生、私を拾っていただいて、ありがとうございました。
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by bag-tentomusi | 2010-11-21 18:56


「知彩庵」より。日々の咀嚼と、紡ぐことば


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