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食欲の秋

 食欲の秋。

 素材が美味しいので、いろいろ作る。
 今日は、仕事で講演会だったが、内容がなかなか退屈だったので、「今日の晩御飯は何にしよう・・・」ばっかり考えていた。

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 手前、谷町四丁目の素敵な居酒屋さん「蔵朱」さんでいただいたのを真似して、かぼちゃ饅頭。
 
 それから、阿倍野近鉄で、きれいなアジが大量に入ったパックが何と100円だったので買い求め、これまた大量の南蛮漬けを作りおき。野菜を大量に入れたので、南蛮漬けって言うより、ほとんどサラダに近い。本日少しいただいたが、うまし。これは、母から習ったレシピにて。
 
 それから、昨日の残りものの、金目鯛の煮付け。煮汁に蒸した里芋を添えて一日置いたのだけど、この里芋が、言うまでもなく美味。

 あと必要なのは、美味しい日本酒。
 そろそろ、熱燗の季節。
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by bag-tentomusi | 2011-10-30 23:32

果報は飲んで待つ その2

 家の近所で、カフェ兼八百屋の雇われ店長をやっている、同世代の男の子がいる。
 富田林に来たばかりのころから、特に前の家を追い出されるときはお世話になった方のうちの一人だ。

 将来的には、有機農業で食べていくことを目指している彼(一児の父)は、大阪南部のいろんな農家さんとつながりがあるようで、そんなお野菜たちが毎週金曜日には店に並んでいる。
 とは言っても仕事もあり、毎回店に行くわけにもいかない。そこで「届けて」とお願いしたら、快く毎週金曜日に希望のお野菜たちを家の前に置いてくれるようになった。
 ありがたや。ありがたや。

 前回は、舞茸、里芋、玉ねぎ、ニラ、人参を注文したのだけれど、舞茸と里芋が絶品。特に里芋は、切り口が雪のように白くてきめ細かくて、ものすごく濃厚な味わいなのだ。
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 本日は、果報は飲んで待つの第2弾。
 蒸し野菜と釜揚げうどん。日本酒は引き続き「立山」で。
 蒸した里芋が、言うまでもなく極上。
 豆腐は、近所のスーパーで「京都」「奈良」の豆腐に混じって地味に売られている「東大阪」の豆腐屋のものを買い求めているのだが、結構おいしい。
 京都では京都、奈良では奈良、河内では河内のものを食べればよろしい。他所のもん、食べんでよろしい。
 とか言って、うどんは奈良で買った「葛入り」うどん。

 ここ数日は晴天続きで、秋の空は高くて広く、とても気持ちがいい。
 築80年の我が家はだんだん寒くなってきたが、とても居心地が良く、どこを見ても好みの「景色」で、美味しいお酒と蒸し野菜があって、とても満ち足りた気分になる。
 最近、近所でタダで「畑」を借りてきて耕し中の同居人さんと、口を開けば「えーよなー、この家」ばっかり言っている。「私、欲しいものは結局、全部手に入れてきた気がする」という話をした。
 
 でも、訂正。
 手に入ったものが、「欲しいもの」だったんだな(by相田みつお(笑)?)

 いただきものだった一升瓶の「立山」は、今日でなくなってしまった。
 どなたか、次の日本酒をお願いします。
 それなりに、おもてなしはしますゆえ・・・。
 
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by bag-tentomusi | 2011-10-29 00:14

行政マン

 患者さんに付き添って、児童相談所へ行った。
 大阪南部の府の施設内にあるのだけれど、古くて薄暗い。
 でも、対応はとっても良かった。
 相談内容はすでに電話で伝えていて、急な依頼だったのだが、来所した日には子どもの保護先など、すべて段取りが整っていた。お母さんとの面接中は「子どもと遊ぶ係」の人もスタンバイしてくれていて、お母さんに対しては丁寧な聞き取りもしてくださった。

 大阪府が2年前に設立した、刑を終えた触法知的障がい者の方たちの入所施設がある。少し前に、そこの職員の方からもお話をうかがった。民間では難しい方の対応という意味合いもあるようだが、入所者よりも職員の方の方が多いくらいの人員配置(それでも、すごくすごく難しくて大変な仕事だと思う)で、適切な感情表出の訓練をして地域で暮らしていけるように、まさに昼夜を問わず対応されている。
 職員の方は、「民間ではとてもできないような人員配置だと思っています」と語られていたが、理想を追ったその姿に、感動すら覚えた。
 
 この前見たマイケル・ムーア監督の『キャピタリズム』で、アメリカのある州で少年院を「民間委託」した結果、ほんの些細なこと(ショッピングセンターで友人と喧嘩したとか、母親の恋人に物を投げつけたとか)で、細かな事情も聴かずに何ヶ月もの間「投獄」される子どもたちが爆発的に増えたという話があった。市場の原理から言えば、その方が「儲かる」のだから、当たり前と言えば、当たり前だ。患者を探して各精神科病院の車が保健所に横付けされていたという、少し前の日本の現状と同じようなものだろう。日本でも刑務所の「民間委託」は始まっていて、概ね肯定的な評価なようだけれど、フムと考えさせられた。

 今回、児童相談所や施設の府職員さんたちの体制が、少なくとも私にはギスギスしているようには見えなくて、とても救われた。やっぱり行政は、行政なんだから、市場原理を離れて「理想を求める」姿勢がいるんじゃないだろうかと思うし、そうやってきた行政人たちは少なからずいるんだと思う。もっと彼らを大切に思った方がいい。
 私は、自分が子育てができなくなったり、法を犯したり、食べていけなくなったとき、そういう人にいてもらいたい。それを「無駄」と切り捨てる人たちは、自分は絶対そんなことがないと、本気で思ってるんだろうか。
  
 それに、対人援助職なんて、一見「無駄」なことの積み重ねでしかないと思う。
 「無駄」の中の、宝探しみたいなもんだ。
 だいたい、人の人生が、そうなんだから。
 いや、他の人のは知らないけど、少なくとも私の人生は、そうだ。
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by bag-tentomusi | 2011-10-28 23:33

果報は飲んで待つ

 ちょっと不安、というか心配なことがあり、まぁ、心配したって仕方がないことなのだけれど、何かソワソワする。
 こういうとき(考えたって仕方がないし、別に考えたくもないのに、考えてしまうとき)は、家に同居人さんがいるのは助かるねぇと思うのだれど、あいにく本日、同居人さんは「今日はコンパ!」と言って出かけているので、帰りは遅いであろう。

 ちなみにうちは、「ハウスシェア」をしているけれども、基本的に食事を含むすべての家事は別で、お互いの仕事もあり、「チラッと顔をあわす」程度の日の方が多いくらいである。しゃべりたいときは、どちらかがご飯を作っている横で、どちらかがすでに出来上がった自分のご飯を食べながら、うだうだしているパターンが多い。それくらいが、ちょうど心地よい距離でもある。
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 ともかく。仕方がないのでこんな日は、美味しいものでも・・・と思うのだけれど、冷蔵庫には葱と蓮根しか在庫がない。ちょっと考えた末、「一人炭火焼」を解禁することにした。
 今の家にめでたく引越しを終えた際、友人たち数人からお祝いに、「水コンロ」なるものを送ってもらった。炭を容器に入れてコンロで発火させれば、そのまま食卓で炭火焼が楽しめるという優れものであるが、「(結婚できなくなるから)一人で楽しむな」と、厳しく止められていたのだ。
 しかし今日は仕方あるまい。
 炭をくべ、葱と蓮根には、いただきものの塩麹をまぶしておく。日本酒は「立山」を錫のおちょこで。いい感じに火がついたところで、冷凍してあった丸干しと、塩麹につけた葱と蓮根を焼く。
 これが、うまかった。
 特に、最後の残り火でほっこり焼いた蓮根の、なんとも滋味深い味わいかな。
 果報は、飲んで食べて寝て、待つがよし。
 飲むのも食べるのも寝るのも、全部好き。
 待つのも、よろし。
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by bag-tentomusi | 2011-10-20 23:38

「田中さんはラジオ体操をしない」

 友人からの強い勧めによって、映画『田中さんはラジオ体操をしない』を鑑賞する。

 オーストラリアの監督の作品だが、日本の「沖電気」で30年前、始業前に「ラジオ体操をする」ことを拒否して会社を解雇された「田中さん」のドキュメンタリー。
 会社の経営者が替わり、1350人の従業員が解雇されることになる。そんな彼らを支えようとした田中さんたち社員に対して、次第に差別やいじめが始まる。「彼らのビラを受け取るな」「口をきくな」「仕事をさせるな」「親睦会に呼ぶな」「お土産をあげるな」・・・。ラジオ体操は言わば会社側の「踏み絵」。そんなどうでもいいことに「黙って従う」ことで、会社への忠誠心を示させるようなことに抗議して、田中さんは席に着席したまま、ラジオ体操には参加しなかった。結局、遠隔地への異動を命じられ、それを拒否したという理由で解雇。その翌日から彼は、今日までずっと、会社の門の前に立ち続け、たった一人でも抗議行動を続けている。毎日、歌を歌い、月に一度は座り込みをし、会社の株主総会には毎年参加しては暴力的に排除され、それを不当だとして裁判に訴える。そんな彼を追った映画だ。

 この日の上映会では、上映後に田中さんご本人が登場して、ライブとお話つきだった。
 彼の活動には、国歌斉唱で起立しなかったという理由で停職処分を受けた、東京都の高校の先生なんかが加わようになるのだけれど、田中さんも彼女も繰り返し訴えていることは、「ラジオ体操が嫌いなわけでも、国歌が嫌いなわけでもない。そうではなく、『やらない、歌わない』という選択をした人が差別を受けるのは、おかしいと思うからやらないし立たない。『何も考えずに黙って従え』ということの踏み絵だし、それは民主主義ではない」ということ。それは、とても小さな「闘い」のようで、「どうでもいいこと」のようだけれど、その最初の小さな「どうでもいいこと」をやり過ごしてしまうことが、次の「踏み絵」を生む。目の前の理不尽に、徹底してこだわり続ける彼の姿勢は、なんていうか、すごく、本質的に感じた。
 「もっと頑固になるべきだ」と、田中さん。例え「偏屈」と言われようとも。

 そして、その当の田中さんはと言うと、30年の間にはまわりに素敵な人たちが集まってきていて、映画中でもライブでも、やたら生き生きして楽しそうなのだ。 
 私はこの映画、自分の周囲で2年ほど前に起こったことをどうしても思い出してしまいながら観たのだけれど、あのとき自分は、「やられる側」であって良かったと、つくづく思った。
 
 この3連休は毎日、誰かと遊んで過ごした。幸せな休日であった。
 あのとき、「踏み絵」を踏まなくて良かった。それとこれとは、あんまり関係のないことのようだけれど、すごく関係していることのようにも思う。
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 上映後、パンフレットにサインをいただいたところ、「自分にやさしく」と書いてもらった。
 私は、田中さんの自作の歌詞にあった、
 「人らしく生きよう。
 あなたはもっとやさしくて、あなたはもっと強い」
 って言葉が、好きだったな。
 リクエストすればよかった(笑)。
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by bag-tentomusi | 2011-10-11 00:43


「知彩庵」より。日々の咀嚼と、紡ぐことば


by bag-tentomusi

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